大阪府で新型コロナウイルスの重症病床が逼迫ひっぱくしている状況を受け、文部科学省や厚生労働省などが所管する病院などに呼びかけて、19日までに政府で計約70人の看護師を確保したことが分かった。同日以降、看護師不足で病床を活用できていない大阪市の「大阪コロナ重症センター」(30床)に順次、派遣される。
文科省は全国の大学病院に要請し、22病院から計35人を確保した。コロナを巡り、文科省が看護師の派遣を要請するのは初めて。いずれも集中治療室(ICU)での勤務や、人工呼吸器を装着した患者への対応の経験がある看護師という。
厚労省は労災病院や国立病院などに呼びかけた。厚労省によると、19日現在で政府全体で計約70人の看護師の派遣が可能になった。