アジア圏の日本人学校で教員を務める、エイ(@zikatu1)さんは、3月上旬、小学5年生の女の子から読書感想文を受け取った。ファンタジー小説「ハリー・ポッター」をテーマに、自主的に書いたものだったが、内容に違和感を覚えたという。
それは当たっていた。エイさんが「もしかして、お母さんに手伝ってもらった?」と聞いたところ、女の子は「ううん、ちがうよ。これChatGPTが書いたの」と答えたというのだ。
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―AIが出せない味とはどういうこと?
子どもたちによると「自分らしさ」だそうです。自分のエピソードや表現の仕方、会話文から始める構成などが“味”と考えていました。AIはエピソードを含めて書くこともできるようですが、個人的にはリアリティを感じない“きれいごと”に見えることもあるように思います。
―授業を終えた、子どもたちの反応は?
授業後は「AIに全て任せるのではなく、まずは自分で考えて、味を作ることが大事だと思う」「これからもAIの使い方について見つけたり考えたりしていきたい」という感想がありました。新しい技術の活用について考えるきっかけになったと感じています。