最新版AI GPT-4、日本の医師国家試験で「合格」… 安楽死などでは不適切解答

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 米オープンAI社が開発した最新版の人工知能(AI)に日本の医師国家試験を解かせたところ、合格ラインを超えたと、日米の国際研究チームが明らかにした。ただ、人間の受験者の平均点は下回り、患者を安楽死に誘導する選択肢を選ぶなど不適切な解答もみられたという。

 米ワシントン大の笠井淳吾研究員(自然言語処理)らは、同社の対話型AI「チャットGPT」や、最新版の「GPT―4」を使い、2018~22年の5年分の医師国家試験を解かせた。その結果、チャットGPTはいずれも不合格だったが、GPT―4は5年分すべてで合格ラインを上回った。

 一方、AIは妊婦の患者には投与できない薬剤を選んだり、患者に対して安楽死を促すような言葉がけを「適切な対応」として選択したりした。笠井氏は「日本の医療現場の法律やルールを知らなかったり、妊婦であるなど大切な情報を見落としたりするのは問題だ」としている。