IoTビジネスの展開を考えるとき、成否を分けるものとは? 「ビジネスプロセスを変革する取り組み」という側面からIoTに注目すると、問題の本質が見えてきます。
インターネットにつながるモノの数は急激な伸びを示し、先進事例としてコマツの「スマートコンストラクション」、GEの「Predix」、ロールスロイスの「Power By The Hour」などが紹介されるようになり、「これはわが社も何か手を打たなければ」と焦りにも似た雰囲気があるようだ。そして、今までの人月積算型の収益構造に、もはや限界を感じ始めているSI事業者にとっては、「IoT」を突破口に新規事業を立ち上げて起死回生を図りたいという思惑も見える。
しかし、「IoTビジネスとは何か」が曖昧なままに、漠然とした期待感だけが、妄想のように膨らんでいるのではないかと思うことがある。