香港(CNN) 中国の出生率は昨年、1949年の建国以来、最低を記録したことが分かった。出生率の低下はさらに続き、今年から人口が減少に転じるとの見方もある。
国家統計局が先月末に公表した統計年鑑によると、昨年の出生率(人口1000人あたりの出生数)は8.5にとどまった。
今年5月に発表された国勢調査の結果でも、昨年生まれた子どもは1200万人と、一昨年の1465万人から18%も急減していた。
専門家らはこれまで、中国の人口が今後数十年のうちに減少に転じるとの見通しを示してきたが、それが大きく前倒しになる可能性も指摘されている。
北京大学の経済学者、ジェームズ・リアン教授は暫定データに基づく予測として、「今年の出生数は1000万前後かそれ以下となる可能性が非常に高い」との見方を示す。